いじめ・嫌がらせ”が労働トラブルのトップ

厚生労働省から、令和4年度「個別労働紛争解決制度の施行状況」が公表されました。

総合労働相談件数は、124万8,368件で、15年連続で100万件を超え、高止まりとなっています。民事上の個別労働紛争における相談、助言・指導の申出、あっせんの申請の全項目で、「いじめ・嫌がらせ」の件数が引き続き最多という結果になりました。個別労働紛争のトップが「いじめ・嫌がらせ」であるということは知っておきたいところです。

このような状況をみると、各企業において、各種ハラスメントの防止対策などに万全を期す必要があるといえます。例えば「いじめ・嫌がらせ」を受けた側がその後の行動として「社内の相談窓口に相談した」というのは、非常に少数であったというデータがあります。誰にも相談しないということも多いようです。

「いじめ・嫌がらせ」などハラスメントについては問題が大きくなってからでは解決が難しくなることが多いですので、社内で相談できる体制を整えることが重要といえます。弊所では顧問先様へのハラスメント防止研修を行っており、社外相談窓口としての対応もしております。