キャリアアップ助成金(正社員化コース)の改定
キャリアアップ助成金(正社員化コース)の改定がつい先日発表されました。
まだ発表されたばかりで、詳細がはっきりしていないところもありますがすでにキャリアアップ助成金を活用されている会社様もこれから活用しようと検討中の会社様も、どうぞご確認ください。
今回の改定は拡充です。内容は下記の通り4点です。
①助成金(1人当たり)の見直し
支給対象期間が「現行:6か月、57万円」から「12か月、80万円」に拡充されます。
②対象となる有期雇用労働者の要件緩和
対象となる労働者の雇用期間「現行:6か月以上3年以内」から「6か月以上」に緩和されます。
③正社員転換制度の規定に関する加算措置
新たに正社員転換制度の導入に取り組む事業主に対する加算措置が新設されます。具体的には、上記制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換等した場合、20万円が加算されます。
④多様な正社員制度規程に関する加算措置
勤務地限定・職務限定・短時間正社員制度規定に関する加算額が増額されます。具体的には、上記制度を新たに規定し、当該雇用区分に転換等した場合の加算額が「現行:9.5万円」から「40万円」に拡充されます。
リーフレットはこちらです。
https://www.mhlw.go.jp/content/11910500/001172971.pdf
現時点では、厚生労働省からの情報は上記URLの内容にとどまっております。新しく情報が更新されましたら、随時情報をご提供をいたします。
◆キャリアアップ助成金(正社員化コース)とは、
有期雇用労働者等を正社員化した事業主に対して助成金が支給されるもので、この助成金を活用するためには、事前にキャリアアップ計画書を管轄の都道府県労働局へ提出することが必要です。
また、年々要件のハードルが上がっており現状は「賞与または退職金の制度」かつ「昇給」が適用されている正社員が対応になります。
例えば、
・毎年1回以上の「定期昇給」を制度化する
・正社員に対する「賞与」又は「退職金」を制度化する
・非正規社員の基本給、賞与、退職金のいずれかに正社員との待遇差をつける
・契約社員の契約期間について制度化する
・正社員転換後には試用期間を設けない
など細かくチェックされますので、要件をクリアできる体制を整えた上でチャレンジされることをお勧めします。