子育てパパ支援助成金:正式名称【両立支援助成金 出生時両立支援コース】

今日は、子育てパパ支援助成金、正式名称を【両立支援助成金 出生時両立支援コース】についてお話します。

厚生労働省の案内は以下
https://www.mhlw.go.jp/content/000756789.pdf

これはざっくり言って、以下を満たした場合に57万円受給できます。

①男性社員が育児休業や育児目的休暇を取得しやすい職場風土作りに取り組み
②育児休業や育児目的休暇を取得した男性社員が出た

加えて、育児休業の申出日までに個別面談を行う等した場合、10万円が加算されます。

この助成金は2~3年前から始まり、出始めた頃は「オトコが育休取るのかっ!」と目を剝いて怒る中小企業の社長が多かったのですが、だいぶ世の中に受け入れられてきた感があり、嬉しく思います。仕事と育児の両立は女性に限ったお題ではなくなってきたのです。なぜならば、昔は60歳だった寿命が90歳まで伸びて、それは喜ばしいのですが、結果として職業人生も伸びてしまいました。

会社は高年齢者雇用を義務付けられ、人件費をどう配分するか、頭を悩ませています。が、この低経済成長時代、賃金はなかなか上げられません。その結果、世帯主の夫と専業主婦というスタイルは減り、共働き世帯が増えています。つまり、男性も平等に育児を担い、仕事との両立を図る時代になったのです。

ここで、会社がしっかりなければならないのは、会社で大活躍する予定の30代・40代男性社員が仕事と育児の両立で、仕事に穴をあけるようになるということです。そう、仕事と育児の両立を図る女性社員と同じように。男性社員のキャリアパスを考え直す必要があります。

この助成金をゲットするためにお子さんの出生後5日の育休を取らせるだけで、そこまで考えていない会社が多く、また、そこまでアドバイスしていない社労士が多いのは残念です。弊所は、会社のキャリアパスの再考をアドバイスし、社員のキャリアプランの助言・指導もいたしますので、いつでもご相談ください。